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長期連休中にお勧めな小説

今年のGWも昨年のGW同様、自粛のGWになりましたね。本当コロナには早く終息してほしいと思うばかりです!!

 

・・・と、こんなことばかり言っててもあれなんで、昨年のGWは何をしてたかなぁと思い出してみて、ある小説を読んだことを思い出しました。

 

 

その小説のタイトルは

新世界よりです。

 

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この【新世界より】と言う小説は、貴志祐介さんが描いた物語で、元々、貴志祐介さんの作品は、【青の炎】【悪の教典】【黒い家】【クリムゾンの迷宮】など読んだ作品は数種類あり、どの物語も面白かったので好きな作家でした。

 

ただ、この【新世界より】は、上巻・中巻・下巻とあり、トータルで1500ページに及ぶ長編だったので少し尻込みしていた物語でした。そんな状態だったので、なかなか読もうとならずにいたのですが昨年のGWは特に出掛けることも出来ないGWだったので、ようやく読むに至りました。

 

実際に読んでみて、この作品を読むときは絶対に時間がある時に読んだ方が良いです。上・中・下と1500ページあるので読むのにかなりの時間がかかりますし、面白さのあまり止まらなくなります。

 

この作品は構想に30年かかったらしいのですが、そんな事を読む前から知ってると物語に対してのハードルが上がって面白さに期待しちゃいますよね。それでも、この【新世界より】は期待を余裕で上回る面白さ。

 

あらすじ

物語の舞台は1000年後の日本。

呪力という超能力を学び習得した人々は、呪力を使い日常生活を送っています。しかし、町の外にはバケネズミ・風船犬といった生き物や、悪鬼・業魔といった恐ろしい存在のものまでいると言われています。

そんな世界に生まれた主人公の早季たちは、普通の学校生活を送っていましたが課外授業中にミノシロモドキという、これまでの人類の歴史や、悪鬼や業魔といった存在を記録した自走型端末に出合います。

そのミノシロモドキから衝撃的な事実を知らされて物語は大きく動いていきます。呪力を習得した人々に起きる大きな悲劇とは・・・。

 

 

 

 

 

ジャンルはSFになると思うんですが、僕は元々SFって少し苦手なジャンルで、作品に対するレビューが良くて期待して読んでも『面白くないなぁ』なんて思うことは良くあることで小説に限らず映画でもそんな事があります。

 

SFが苦手な理由は明確にはないんですが、自分なりに思うのは、現実的で無いのが理由なのかなと思います。まぁSFだから非現実的なのは当たり前の事なんですけど、物語に没入出来ないんですよね。どこか冷めた目で見てしまうというか・・・。

 

そんな僕が【新世界より】は止まらなくなる面白さで、1500ページと言う長編さを感じさせない内容でした。なぜ苦手なSFにここまで没入できたのかは、良い意味で現実離れしすぎていたからかもしれません。

 

例えば人工知能を装備したロボットが町中を歩いているような内容だと、現実世界にプラスαした感じが受け入れやすいけど面白味を感じないんですよね。

新世界より】は現実世界とはかけ離れた内容になってるので、初めは世界観を理解するまで少し入りにくいですが、世界観を理解してしまえば作者の構想の凄さや面白さが凄い作品でした。

 

ただ、僕とは逆に非現実的な物語が苦手な人には不向きな作品だと思います。苦手かもしれないけど読んでみようと思うにも長編すぎるのがネックな作品ですよね。

 

物語のジャンルや長さで、なかなか手を出しにくい作品かもしれませんが、貴志祐介さんの他の作品が好きな人は面白いと思えるような作品になってると思います。

 

特に、【クリムゾンの迷宮】を面白いと思える人には、向いてる作品かと個人的には思います。

 

 

興味が湧いた人は、長編にはなりますが長期連休を利用して是非読んでもらいたい物語です。